映画『横道世之介』に学ぶ、“愛されキャラ”になる男の極意

【相談者:20代男性】
私には好きな人がいます。好かれるためにはどうすればいいのでしょうか?


みなさん映画は観てますか〜? 恋愛jpで映画のアドバイスを担当しております利根川です。

担当といっても映画を薦めるのが僕の仕事で、お悩みと同じような経験をしている映画や1シーンをお勧めし、少しでも答えのヒントになれば……と思い、ご紹介させていただきますね。

ご質問ですが、なかなか男前な質問をされますねぇ(笑)。いやいや、僕も知りたいくらいですよ……、どうしましょ。この我らが永遠のテーマ。でもね、たまにいるんですよ、云わゆる「愛されキャラ」ですか。いい加減で、頼りがいなくて、どうしょもないのに……。何であなたたちはそんな彼に惚れるんですかっ!! はっ!? すいません、つい本音が……(笑)。これはまた別の機会に。

質問戻りましょう。では、とっておきのピッタりの映画を1本ご紹介いたします。ちなみにネタバレ少々しますので、要注意ですよ(笑)。

『横道世之介』配給:ショウゲート

タイトル:『横道世之介』 公開表記:2013年2月23日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー (c)2013『横道世之介』製作委員会

タイトル:『横道世之介』
公開表記:2013年2月23日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
(c)2013『横道世之介』製作委員会

僕ね、あまり公開中の映画って扱おうと思わないんですよ。特に邦画ね(笑)。でもね、今回は取り上げてしまいました! なぜなら……、本当久しぶりに良いなぁ~って思ってしまいましたね。

監督は『南極料理人』の沖田修一監督ですね。僕と3歳しか違わないの!? この監督ね、間というか不思議な映像撮る人なんですよ。贅沢というか。1シーンが長いんですよ、雪のキスシーンとか元カノとの階段シーンとか。それがいい凄い。

しかも、タイトルが名前でしょ、映画『利根川建一』でしょ……。誰か僕の……、あれ!? このくだり前にも書いたなぁ。ま、きっと不思議な方なんでしょ。

出演はね、“高良健吾さん(横道世之介)”にヒロインは“吉高由里子さん(与謝野祥子)”ね。この配役は抜群! この2人映画『蛇にピアス』でも一緒だった2人でしたね。ま、きっと不思議な方々なんでしょ。脚本が劇団『五反田』主宰の前田司郎さんですね。この劇団も独特のようで、僕の仕事場の隣の席のナツキさんが、この劇団は「世界的なんです!」「国際的なんです!」って云ってましたよ……、同じ意味なんですが(笑)。ま、不思議な方なんです。

ストーリーはですね、主人公はタイトルのまま「横道世之介」なんですよ。彼を中心に、彼の人柄を淡々と彼の周辺の人間模様を淡々と描いていくわけです。贅沢な間と意味深なシーンをちょいちょい含みながらね。

【同級生の恋模様】大学時代の同級生の倉持とあき
【年上女性への恋模様】謎のパーティーガール千春
【同姓愛の恋模様】イケメン加藤
【お嬢様との恋模様】「ごきげんよう♪」って挨拶する祥子

1人の「横道世之介」という人間から波及する様々な想いと感情に出来事。予想以上に深い大人のヒューマンドラマですかね。あと味が良かった。

舞台はね、1987年東京へ上京、大学進学した所からはじまります。様々な人達に出会いながらも等身大のそのまんまで生きる彼の、様々な経験が「現代」・「過去」と繰り返しながら紡がれていきます。色々な人の想いに乗ってね。そんな横道君の気取らない名シーンをいくつか取り上げてみますね。

“横道”名シーンその1 ~キスシーン編~

※浜辺で肩を組む世之介とお嬢祥子
世之介:「あの祥子ちゃん……」
祥子:「はい」
世之介:「これは……口に出すべきことかわからないんだけど」
祥子:「はい」
世之介:「……キスしていい?」
祥子:「……」
世之介:「じゃ、その……失礼して……、あの何と云うか……顔の角度をもう少し……そうそう……」

これですわ(笑)。聞いてしまうわけですよ、トムクルーズじゃないんですよ、さり気なくないんです(笑)。これを自然に云ってしまう所がまた、愛されキャラの秘訣なんですかね。

“横道”名シーンその2 ~病院編~

※体調を崩した祥子、心配でお見舞いにきた世之介
世之介:「祥子ちゃん!?」
祥子:「世之介さん」
世之介:「どうして(入院)教えてくれなかったんだよ!!」
祥子:「心配すると思って」
世之介:「なんで、心配させてよぉ!! 心配するのが僕の仕事というか……俺に何かあれば真っ先に祥子ちゃんに連絡するからねっ!!」
祥子:「……」
※しばし沈黙
祥子:「世之介さん、私、今日から呼び捨てにします。いいですか」
世之介:「えっ……あっ、はい……」
祥子:「世之介」
世之介:「し、しょうこ……」
祥子:「世之介」
世之介:「祥子……」
祥子:「世之介(笑)」
世之介:「祥子(笑)」

はい、バカップルですね(笑)。これですよ、このバカップルぶり。でもね、許されちゃうんですよ。だから「愛されキャラ」なんですね。この2人最高ですよ(笑)。バカップルだけど(笑)。


いかがでしたでしょうか、「横道世之介」お人よしで、頼まれるとNOと云えない日本人で、不器用でそのまま。

そんな彼はね、連絡を取らなくなった友人に何年かしてある日、フッと思い出されて、「昔横道っていたなぁ、面白いやつだったなぁ」とか、「世之介がいたから今の俺ら(カップル)がいるんだろうな」とか、「あの人のこと考えると笑えちゃう」なんて云われるわけですよ。

要はそういう事ですよね。きっとそういう事です。

ちなみにね、祥子ちゃんがプールに飛び込む時のシーン(飛び込み方)……、あれが一番「愛されキャラ」だったかも(笑)。女子必見♪

あとは映画観て笑って、泣いて、感じて、きっとヒントがあると思いますよ。

ハッピーエンド目指して……。

現実は映画よりも映画っぽい。

利根川でした。

●ライター/利根川建一(映画専門家)

data-ad-region="1"> data-ad-region="2">

注目の記事

このコラム読んでどう思う?

  • いいね (0)
  • うーん (0)
data-ad-region="2"> data-ad-region="2">

恋愛jpをフォローする